国道273号 旧道【日浦岬の素掘トンネル/前編】

2020.01.25 Saturday 00:20
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    廃道趣味にどっぷり浸かってる人なら 恐らくこの光景を見たことあると思う

    恐らく北海道でも一二を争うであろう写真映えする廃道がここ 函館は日浦岬にある日浦トンネル旧道だ

    兼ねてからここを訪ねてみたいと思ってた私は 仕事で函館を訪れた際に かなり強引にスケジュールにねじ込み 無理矢理来訪を叶えたので 本ブログ 初北海道ネタは ここの話をしようと思う

    ちなみに最初に言っておくと 強引なスケジュールすぎて走破は出来なかった
    また再訪したい廃道である


    有名も有名なので 詳しい歴史的経緯などは割愛しようと思う
    場所は北海道 たぶん函館市の日浦岬だ


    東側からアプローチをかけると まず最初にでっかい切通が見える
    ……切通だよね?ちょっと自信ない
    自然地形だよって言われたら信じちゃいそう


    封鎖の先には海が見える なにせこの道は海蝕崖にへばりつく様に造られた道だ


    故に閉鎖を抜けるとすぐにこんな光景が広がってる
    ……いや道どこよ


    ってこれ橋の残骸かよ


    これぐらいなら 普段だったら渡っちゃうんだけど 今日はちょっと軽装備すぎる
    時間もない 仕事の途中だから無理もできない
    いやけど、反対側に回ったら時間的に全ては見れない

    色々と葛藤に悩まされながら 少しだけ橋と格闘し 無理を悟りここで引き返した

    この時点で全走破は断念してたが、あのトンネルだけは見たいと思い 反対側に車を回すことにした



    続く

    国道398号 旧道【水界隧道(前編)】(宮城県登米市・南三陸町)

    2019.09.21 Saturday 05:43
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      現在地はここ
      探索日は2019/9/14
      住所は宮城県登米市東和町米谷朝田貫というやたら長ったらしい名前になる
      東和町は登米市に合併する前の自治体名、米谷は東和町に合併前の町名でマイヤと読む 朝田貫はおそらく当時の大字名か?
      ちなみに登米市はトメと読む
      読めない

      合併では旧自治体名は住所から消滅するか大字として置き換わるかのどちらかのことが多いけれど、昔からの地名を極力無くさないようにする登米市の姿勢は素晴らしいと個人的には思う
      おそらくこれには登米市が8つに別れてた登米郡の町と近隣の津山町を1度に合併し出来た市だということが影響していると思われる
      まぁ、住人は毎回自分の住所書くのが大変そうだなぁ…

      話が脱線した

      今回紹介するのは国道398号水界峠の旧道である

      国道398号は宮城県石巻市の国道45号交点を起点とし、女川町を経由し再び国道45号にぶつかり重複、南三陸町志津川で再び単独区間に入りそこから宮城県と秋田県を色々な国道と交差、重複しながら斜めに縦断し、最終的に日本海へ至り由利本荘市国道7号交点を終点をしている

      やたらと色んな国道と重複したり、訳分からん経路を辿るこの国道398号だが、それは数多の県道を統合して国道へ昇格した名残である

      今回紹介する区間は旧秋田県道17号・宮城県道26号湯沢築館志津川線だった区間である
      元となった県道が秋田県湯沢市から太平洋側まで続くというめちゃくちゃ長大な路線で、この国道が単独でまともな経路を走るのもこの区間が殆どである

      水界峠はその一番終点側に存在した峠であった


      旧道はまだ舗装が残されていて歩きやすい
      米谷側は道が狭まいからか結構な頻度で待避所が設けられている
      普通車同士なら待避所以外でもすれ違えるであろうから、大型車の為に設けられたものだろうか


      ガードレールも残存している


      また待避所




      カーブの標識も残っていた


      ここの標識、一般的に見かけるタイプより何故か一回り小さい




      ん?


      斜めってるね


      「トンネル内道巾せまし 最徐行 」


      トンネルの前に廃車が出てきた


      隧道が見えてきた
      これが水界隧道である
      1886年(明治19年)竣工の明治隧道で、数多のサイトで宮城県で最初につくられた(近代)トンネルとして紹介されている

      ……ちなみにこれは正しくない
      近代トンネルに限ったとしても、1882年竣工の関山隧道の方が古く、また以前紹介した高柵山隧道も1884年竣工なのでこれよりも古い

      ただ、関山隧道は山形県が主体となって造られ、高柵山隧道は工兵隊により築かれたので 「宮城県が主体となって造られた隧道」としては最古のものとなる


      さて、この時代の東北地方の道路網構築は既存の水運を補完する形で整備が進められていた
      これは旧北上川河口に造られた野蒜築港を中心として整備が進められてたからである
      関山隧道も元は山形から野蒜築港へのアクセス路としての意味合いが強かった

      水界峠はその名の通り分水嶺、西は北上川水系に属し、東は八幡川などで直接志津川湾へ流れ込む 元々ここには米谷道が通っており交易道路として栄えていたが、ここに北上川水系による水運と志津川湾からの海運を補完する形で整備されたというのが、この水界隧道を含んだ明治の米谷道(本吉街道)であった

      最も野蒜築港計画は頓挫し、水運は早急に鉄道に置き換わったのだが それでもこの道の重要性は変わらず、1953年に改修工事がなされ、1981年に新水界トンネルができるまで現役で居続けた


      隧道は土嚢で塞がっている
      比較的近年まで通り抜けが可能だったためGoogleで検索すると 主に心霊系のサイトが当時の写真を載せている
      塞がれてしまったのはおそらく2014年頃と推測される


      扁額
      当時の宮城県令 松平正直の名前も記されている


      昭和に改修を受けているため、当時の面影は残っていない
      その為明治隧道にしてはだいぶ広くなってしまっている
      宮城県最古のトンネルを謳ってるのに、非常に惜しい(真に最も古い関山隧道も改修されてこのぐらい広くなっているのだが、こちらは土木遺産にも認定され 歴史的にも有名になっている 改修を受けておらず明治隧道そのままの姿を残しているのは 素掘りであれば高柵山隧道が 煉瓦積みであれば城山隧道が宮城県最古となる)

      さて、米谷側はこのぐらいにして、反対側 志津川側へ向かおう

      つづく

      二口にあった謎の廃木橋/宮城県仙台市太白区秋保町

      2019.06.23 Sunday 04:48
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        場所は確かここあたり
        正確な場所は覚えてないんだが、大東岳に登った帰りの登山道で謎の廃橋を見つけた

        仙台は林道や林鉄でやたらと木橋率が高いので、かつての林道の橋だったのかもしれない


        反対側から 結構崩れてるが渡れないわけではなさそう




        少し渡ってみたが、この時は大学のサークルで登山してたから向こうまで渡るのはやめといた

        国道140号 旧道【駒ヶ滝トンネル】

        2019.06.14 Friday 23:36
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          場所はこのあたり
          探索日は2019年5月5日

          昔、国道140号には『交互通行かつ隧道内分岐あり』という名物トンネルがあった

          それがこの駒ヶ滝隧道である

          その名物トンネルを一目見ようと 帰省した帰りに寄り道してみたら まさかの既に廃止され廃隧道になっていた

          2013年には既に廃止されていたらしい
          そう言えば当時そんな話をTwitterで見た気がする
          昔過ぎて忘れていたようだ

          一度現役時に通ったことがある 確か小学生だった頃だと思う
          しかし長野の入山隧道を毎年夏に通っていて 隧道内分岐に特に珍しさを感じなかったし、狭いトンネルだなと思いながら交互通行には気づきもしなかった

          隧道内分岐なので出口は3つある
          これは国道140号を雁坂方面から所にある入口
          現役時は国道140号で秩父方面へ行く際はトンネルへ、三峯神社へはトンネル手前を右折するようになっていた


          少し進んで2つめの入口 こちらはかつては埼玉県道278号線で トンネル内で国道140号と分岐していた
          県道278号はこの駒ヶ滝隧道と水瀬ダムの区間が交互通行となっていて 信号待ちの為に大渋滞が出来ていた
          晩年は三峯神社ブームにより渋滞も酷いことになっていて 朝に出発して三峯神社着くのが夕方とかそんなのもざらにあったとも聞く

          このトンネルの廃止の一番の原因であったと思われるが、実際のところ 未だに水瀬ダムの交互通行は解消されてないので トンネル廃止後も大して状況は変わっていない

          また駒ヶ滝隧道の三峯口坑門には現役時『自動車専用道路』の標識が掲げられた
          その為に歩行者と自転車は このトンネルのバイパス路に平行する位置にあった専用トンネルで迂回していた

          しかし、自動車専用道路なので 150cc以下の自動車も通行できない
          原付バイクは ここをどう足掻いても抜けることが出来ないという詰みの状態であったようだ

          おそらく『自転車・歩行者通行止め』の標識を誤って『自動車専用道路』にしてしまったようだが、結局廃止時までミスに気づかなかったみたいで 直されることはなかったようだ

          三峯口は かつてはダムの管理事務所に隣接していた為 非常に狭くなっている
          秩父方面へはトンネルを抜けて行っていたが、雁坂方面へはトンネル手前で左折し、隧道内での左折は禁止されていた






          最後に 秩父口の入口を
          現役時には この隧道の手前に交互通行の為の信号が設置されていて ここを先頭に長蛇の列を形成していたことで、ある種の名物であった
          ここの民家や商店の人達はさぞ迷惑だっただろうなと思ったが、どうやら渋滞効果でだいぶ儲けていたそうだ

          こちらからはトンネル内分岐で 直進は雁坂方面、左折が三峯神社方面に別れていた
          県道278号の終点もトンネル内に設けられていたようだ

          おわり

          【おまけ】


          この後三峯神社行ったけど、普通に渋滞に巻き込まれた


          全く動かないのであきらめて途中から歩いた


          なんというか、空いてる時に来たかったな

          国道300号 未成道【灯第一トンネル】

          2019.05.17 Friday 00:00
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            前回のつづきから


            訪問日は2019年2月21日
            場所はこのあたり
            地名でいうと身延町中ノ倉字燈(とぼし)になる

            国道300号のヘアピンカーブの途中に謎のトンネルが穴を開けていた


            灯第一トンネルというらしい
            延長746m 2016年12月竣工で 既に2年以上放置されていることになる


            中は真っ暗


            ISO上げて撮影すると、辛うじて右にカーブしてることが分かる

            恐らく国道300号のバイパスの未成道であろうこのトンネル 事前に何も調べてなかった(存在することだけは以前夜間に通ったことがあったので知っていた)ので、このトンネルで山越えでもするのかなと 狐のおじさんと話をしていた


            ヘアピンカーブから下を覗くと バイパス工事しているのが見えた
            あそこが完成したら、この未成道も併用されるのだろうか?

            あれこれ考えながら車に戻り、再び下部方面へ車を走らせた



            場所はこのあたり
            先程の場所から300m程下った場所にまたトンネルを見つけた


            さっきのトンネルが「灯第一トンネル」だったから、今度は「灯第二トンネル」かな?と思いながら近づいてみる

            んん????


            こいつも灯第一トンネルだ!!!!!!

            どうなってるんだ?????


            現在居る場所が十字の場所
            先程トンネルを見たところが西側にあるヘアピンカーブの外側

            今見た2つのトンネルが実は同じトンネルだなんて、地図から見るとイマイチピンと来なかった

            だって、この2つの坑門を結ぶには、トンネルをループ状に曲げないといけないし……


            え、まさか、そのまさかなの……?


            うわぁマジじゃん(ドン引き)

            『国道300号沿線の報告(峡南地域から富士山周遊へ)』というpdf資料に中之倉バイパスの概要が載っていた

            灯第一トンネルはまさかのループトンネルだった

            このトンネルが併用された暁には300mの距離を750mかけてヘアピンを解消するようだ

            いやまぁ、確かにここのヘアピンカーブきついしダンプとか中々大変そうだったけど、トンネル内でループするのもどうかと思うよ……うん
            ヘアピンの解消という使命があったとしても他にもっとなかったのかね……

            まぁなかったからこうなったんだろうけど


            どうやらこの道が完成すると、ループ線が誕生する見たいです
            完成したら他のループ線同様名物になるんだろうか?
            ならないんだろうな、だってトンネルだもん


            こちら側からも中を見る
            確かに左にカーブしてる


            灯第一トンネルの灯側には旧道も残っていた
            ここには旧道、現道、未成道の3つが揃っていた


            新灯橋は既に造られていた
            一方その向こうに造られるはずの灯第二トンネルはまだ手がつけられていないようだ

            このループトンネルが併用されるのは、まだまだ先の話になりそうである

            つづく

            山梨県道706号精進湖畔線 旧道【旧宇の岬隧道】

            2019.05.16 Thursday 03:13
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              場所はこのあたり
              探索日は2019年2月21日

              山梨県道706号精進湖畔線はその名の通り富士五湖のひとつ 精進湖(じょうじこ と読む)の湖畔を走る道で 国道358号と国道139号を結ぶので、国道358号と国道139号の交点である赤池交差点がよく混雑することもあり、バイパス路としても利用される道である。

              この日も国道358号を北から走り、139を西へ抜ける際に抜け道として使った。

              この県道だが、途中に一つだけトンネルが存在する
              それがこの「宇の岬トンネル」だ
              平成元年竣工の比較的新しいトンネルで (旧道ありそうだな…)と思いながらトンネルを抜けると、助手席に座ってた狐のおじさんが叫んだ

              「おい、旧道にトンネルあるぞ!」

              「まじで?!」



              車をUターンさせ、宇の岬トンネルの北口に車を停めた
              トンネルの左側から旧道は分岐する


              直ぐに旧トンネルが見えてきた
              宇の岬隧道
              昭和29年竣工
              延長98m 幅員4.5m 高さ4.3mとのこと

              なお高さ制限の標識が残ってるが 余裕を持って3.2mらしい


              舗装もそのまま残っている
              隣にはさらに旧旧道のような道があるが、これは精進ホテルへのアクセス路でこの道とは関係ない

              精進ホテルは1895年にイギリス人であるスチュード・ソロモンが日本初の外国人専用のホテルとして造られたという歴史あるホテルだ
              彼はここを永住の地として決め、同時に海外へ情報発信している
              その広報活動が熱狂的すぎて、精進湖は「東方のスイス」として知られ 外国郵便で宛先に「Japan lake Shoji」としか書いてないのにで精進ホテルに届いてしまったとの逸話さえもある
              その広報活動の成果なのか イギリスのエドワード皇太子の耳にも入り 「訪日の際には是非とも精進湖へ行きたい」と皇太子時代の昭和天皇にお願いするほど (これは昭和天皇から誘ったとの説もある)
              結局エドワード皇太子の来日の際には悪天候のため精進湖訪問は実現しなかったが、後日昭和天皇がこの精進ホテルへ訪ねている

              といった内容を要約したのが精進湖観光協会のホームページに書かれていたが、そこでは「精進ホテル」ではなく「精進湖ホテル」として紹介されている
              おい公式……

              さて、そんな精進ホテルだが、スチュード氏の死後 1937年頃に上野精養軒に経営の手が渡ってる
              その後いつ頃から分からないが 夏季のみの営業となり 2008年頃富士急が買収 富士急はその年の夏季営業を行わなかったため 現在休業中となっている

              調べてみると、意外にも廃墟界隈では有名な物件だったみたいだが、機械警備が入ってるので侵入している人は少ない
              また歴史ある老舗ホテルのはずなのに現役時の情報が驚くほど少なかった
              2007年に実質廃業したので、まだネットの普及が追いついてなかったのか


              あ、話が脱線したね
              廃隧道の話だった


              トンネルは見事なまでに封鎖されている
              山梨県で廃道探索すると、この様な封鎖の仕方を飽きるほど見ることになる


              表面が一部剥離してるがアーチ部分はしっかり残っている

              にしても、この廃隧道よりこの上に立ってる廃墟の方が歴史があるのか…


              さて、この道の成り立ちを紹介しよう
              この山梨県道706号線の大部分は 旧中道往還に由来する
              中道往還は甲府から右左口と本栖を経由して大宮(現在の富士宮)を通り東海道へ至る街道で 現在の国道139号と国道358号の元となった道である
              この道自体が国道指定された過去はないが、歴史的経緯からすると国道358号の旧道にあたる道になる(と言いながら実はこの道には山梨県道113号甲府精進湖線との重複区間が少しだけ存在し、その重複区間はかつて国道指定を受けていたという過去があったりする)

              地形図には1900年頃には既に登場していて、ちょうど精進ホテルの西側を通っているよう(つまり現在の県道と同じ位置)に道が描かれてる
              最も当時から宇の岬隧道が存在したとも思えないので、馬車が通れる程度の道が この隧道の上にも通っていたのかもしれない

              この道は甲府精進湖有料道路が造られた1972年頃まで甲府と精進を結ぶ旧中道往還として 山梨県道13号甲府精進湖線(当時)として指定されていたが、甲府精進湖有料道路の完成により精進湖右岸に道が造られたためそちらに移行、1975年には国道358号に昇格している

              とは言えこの昇格した国道358号は長らく不通区間を抱えていたのは有名な話で、精進湖の北にある女坂峠は昭和にはいる頃には既に衰退し道としての機能を果たしてなかった状態だったので、この道の重要性は対してなかったと思う

              それでもこの道に隧道が掘られたのは 精進湖の北側にあった精進集落へ至る唯一の道だったというのが大きいと思われる

              現在の精進集落の中心はネット上で「自殺者の村」とかいう都市伝説が知れ渡っている 精進湖民宿村だが、この精進湖民宿村は1972年に集団移住したことにより生じた集落で、それ以前は精進湖の北側に集落が存在した*

              既に観光地であった精進湖や精進集落への唯一のアクセス路だったこの道はこの隧道の完成によって利便性向上を果たして大いに賑わったのかもしれない
              (時期的にはこの隧道の完成により初めて精進集落へ自動車が通れる道が開通した可能性がある。しかしこれ以前の地形図には既に女坂峠までは車道が通じていて不通区間はその先だと描いてある。ところが現実には女坂峠に車道は存在せず、宇の岬隧道の上に車道規格の道が存在していたような痕跡を現場では見つけられなかったのであくまでこの車道は馬車道の事だと思われる)

              *精進湖民宿村の移住時期が甲府精進湖有料道路の建設時期と被ってるのは恐らく偶然ではない。精進湖民宿村は西湖で水害が起こったの聞き、自分らも危ないのではないかと考え集団移住を決めたと言われてるが、甲府精進湖有料道路の建設による立ち退きも原因のひとつであった可能性が大いにあると思っている。現に移住前の集落は甲府精進湖有料道路、現在の国道358号の道路敷に組み込まれている。

              旧定義街道にあった明治隧道『高柵山隧道』を探せ【後編】

              2019.05.15 Wednesday 03:52
              0
                【中編】はこちら


                高柵山隧道
                竣工年は1884年(明治17年) 延長は16m
                正真正銘の明治隧道である

                宮城県には これより古い隧道は 1882年竣工の旧関山隧道しか存在せず、宮城県では2番目に古い隧道となる


                中を見てみよう
                比較的広めの素掘り隧道である
                短さも相まって全く圧迫感を感じない
                見た感じ崩落や亀裂もなく 保存状態はかなり良好と言える

                ちなみに私は隧道を見つけた時点で大興奮、こんな身近に保存状態のよい明治隧道が残ってる時点で興奮モノなのに、それがネット上にほぼ情報がないシロモノなのだから、恐らく過去一番盛り上がっていたと思う


                にしても、なんでこんな逸材が話題に上がることなく今の今までネットの海に埋もれていたのだろうか
                【前編】で言った通り、ヨッキれん氏初め何人かはこの隧道を探索しているはずである
                が、それも10年以上前の話で ここまで他の人の足跡も全く見なかったし ここ暫くは本当に誰も訪れていなかったのでは?
                資料は沢山あるし所在も分かりやすい隧道なんだけどなぁ


                隧道に入ってから振り返ってみる
                土砂が流入しているが、崩落によるものというより、単純にすぐ手前を流れる沢から流入している気がする


                隧道内に 凹んでる部分があった
                仏様でも居たのかな?


                出口はすぐだ


                赤いリボン?
                ココ最近のものではなさそうだけど、なにこれ?


                高柵山隧道を抜けた
                この隧道はかつて一番の難所であった天狗岩を貫いているらしい


                確かに迂回の余地は無さそうだ


                遠望からこの隧道みるとこんな感じである
                そう、この隧道は大倉ダムのアーチの上からでも確認出来る
                遠くから見るとよくこんな険しい所に道を通したなと感心する


                さて、隧道を抜けると 道はコンクリート製の橋でなんとか崖にしがみついている


                写真で伝わるかな?このやばさ
                下が滅茶苦茶深くて 底が見えないの




                なんか道にワイヤーが転がってた


                なにこれ


                険しい場面はこの当たりで終わる


                巨大な壁も迫ってきた


                ダムサイトも近くなり、ダムの関連施設も見えてくる






                ここにきて片洞門が見えてきた
                こちらも短いながらも立派に残っている


                反対側から片洞門を見る
                片洞門を過ぎるとコンクリート橋があり、その先からはダムの施設が造られ道は消滅している


                その隣に水道があった


                大倉用水第一号隧道


                道は消滅したが、ここからはダムの管理施設があるおかげか比較的整備がなされてる
                ちなみにここへはダムの上から階段で降りてこられるので 私が来た道をわざわざ通って点検に来る訳では無い


                そしてまもなく巨大な壁に隔たれ、前進出来なくなった

                旧定義街道はここで完全に分断されることとなった

                当時はこのあたりで天狗橋で左岸に渡り 時代によっても変わるが基本的に終点の定義まで大倉川の左岸を通っていたようだ

                現在はほぼ大倉ダムに沈んでいて 恐らく痕跡も残っていないだろう



                おわり

                Calender
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